【特集記事:みっけの感想】みーちゃん(研修生)からの視点!
〜みっけで研修を終えた みーちゃん〜 小杉美恵子さんが感じたみっけとは〜
【研修期間】2017/6/26~7/7(12日間)
【現在の所属先】
橋本ひだまり倶楽部 (森林ボランティア団体)
森林整備の他、月1回・年間スパンで森のようちえん
小学1~2年生対象「トムソーヤ」 3~6年生対象「自然体験クラブ」
4才~6年生対象の「畑ごんぼキッズ」など、自然体験活動実施団体
*みっけに来たきっかけ
うっちゃんの関西での研修や、全国フォーラムに度々参加しています。
研修を受けている中で、うっちゃんの話や、ビデオの中で魅了したみっけの子どもたちに実際に関わってみたいと、思いを馳せるようになりました。
現在、橋本ひだまり倶楽部では、年間を通じて月1回型の森のようちえんを実践しています。
毎日型の森のようちえんの子どもたちに接するのは初めての機会でした。
今後、橋本ひだまり倶楽部の森のようちえんが、毎日型に移行できる可能性を見つけて行こうと、
みっけの子どもたちとの2週間の研修に参加しました。
*研修、見学を終えての感想
研修に参加した期間は、丁度キイチゴが森のあちこちに、みっけの子どもたちが言う「食べ放題」ほど生っていました。
長野では、ワラビやフキの山菜の出る初夏の季節です。
子ども達は、森の中を駆け巡って、キイチゴを見つけ夢中になって食べています。
時々、キイチゴのとげが絡み、痛い思いをしながら2才児もお姉さんやお兄さんを見ながらキイチゴを探し、甘い実と酸っぱい実を食べ、どれが甘い実か覚えていきます。
5才児は、年下の子どもたちにキイチゴを分け与える優しさも身に着けています。
ワラビは、これは固くて食べられないとか、茎の下から折ること等、毎日、森で自然の恵みに出逢い、過ごす時間の回数を重ね、覚え体験しています。
清内路の森の中には、ロープを利用した遊具がいくつかあります。
大人から指導されるのではなく、子どもたちは自分の遊びたいことをする。
天まで届くような勢いをつけて漕ぐブランコをしたり、ターザンロープや、木から木を繋ぐ網ロープに登ったり、その上でのんびりスタッフとお話しする2才・3才児がいます。
初夏といっても雨の日が多く、朝晩の気温の差がある中、着ている服がビショビショになりながら、水道の水で遊んでいます。
どの子も、今、自分がやりたいことを楽しんでいる様子でした。
清内路には川も流れており、まるでこおり水のような冷たい、肌が痛くなるような川遊びも、お構いなく楽しんでいました。
中には今日は川遊びはしたくない子どももいます。
そんな時は、スタッフの近にいたり、水に入らず、自分で見つけた遊びをしていました。
ふと感じたことは、子ども達の声は森の中あちこちで聞こえますが、スタッフの声が聞こえないことに、普段の自分の活動を反省しました。
スタッフのみんさは、子ども達を信頼し見守っているのです。
楽しみのお昼は、お母さんの手作り弁当です。
給食や冷凍食品で時短ができる昨今ですが、この愛情いっぱいの手作り弁当は、保護者の方に頭が下がる思いでした。
ひとりが大好きで森の中でシートを広げて食べる子。
食べるのは遅いけれど、最後まで残さず食べる子。
ツリーハウスで食べる子。一緒に食べよう!と研修生を誘って食べてくれる子。
一斉に団体活動を強いることがありません。
お昼のお弁当の時間にも、子ども達が創り出す、様々なドラマが繰り広げられます。
お弁当のおかずが落ちて土や葉がついて食べられないと大泣きし、残りのお弁当を食べなくなってしまった3才児。
余りに汚れて落ちたおかずは食べられないことを話します。
代わりのものを与えて、子どもの気持ちをその場で繕うことはしません。
森の中で採ってはいけない植物があること。
分からない時はうっちゃんに聞いて確認しています。
植物の知識のある子どもたちに、ホタルブクロウを採ってしまい注意を受けました。
転んで足を擦りむいた3才児。
グッと痛さを堪え、スタッフの手際の良い処置を受けていました。
普段遭遇しない出来事で戸惑う中、いよいよみっけの子ども達との2週間のスタートが始まりました。
*みっけで学んだこと
▦ みっけの野遊び保育に、保護者の方の子育ての考えが同じ方向を向いていること
▦ スタッフのみなさんの思いや経験が、みっけの保育に活かされていること。
▦ みっけのお家からフィールドに向かうバスの時間は、子ども達の大切な友達作りの大切な
会話の時間になっていること。
▦ どの子も、自分を持っており、自ら遊びを楽しむことが出来る積み重ねの経験が大きいと
感じたこと。
▦ 初めて会う人に動じない。自分から声を掛けていく積極性や好奇心があること
▦ 悪いことは大人が口出ししても良い。大人が間違っていたら、大人が反省し変えていくこと。
▦ 失敗は悪いことではない。失敗しても自分の意見を貫く事で、出来るようになる。
▦ 森で活動することが森のようちえんではなく、自然や様々なことに関わることで、
成長できる子ども達の成長が大切である。
▦ 年下の子ども達は、年上の子どもの行動や言動を見本にしている。
▦ 2才児でも、自分で最後までやる意識の強さがある。
▦ 金曜日のみっけのお家の日は、自然体で5才児がリーダーになって片付けや掃除に励んでいる。
5才児は憧れの存在である。
▦ 季節の行事を大切にし、活動に取り入れている。
▦ みっけのお家での活動は、読み聞かせ、工作、土遊び、畑、料理など、
「幼稚園」活動も取り入れて行っている。様々な色々な体験ができる。
▦ みっけの子どもたちは、クオリティーが高く、賢く、優しく、逞しさを感じました。
これは、うっちゃん・スタッフ・保護者・子どもの4者の森のようちえんに対する考えが
同じ方向性を向いていること。
そしてそれが快く思える日々であること。お互いの信頼感が大きいことを強く感じました。
▦ 機会があれば、また遊びに行かせてください♪
みっけの研修を終え、自分自身を見直すことや、今後の活動の参考になることを学びました。
みなさまのご親切な暖かな対応に心から感謝します。
ありがとうございました。