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園長 内田幸一

 

日本における「森のようちえん」の先駆者。

長野市飯綱高原を拠点に40年ほど前から野外保育を展開。現在は、森のようちえん全国ネットワーク運営委員長、長野県野外保育連盟理事長。飯綱高原ネイチャーセンター&冒険あそびの森(長野市)代表。2013年、飯田市に「野あそび保育みっけ」を開園し、2018年に同園を認定こども園化。2021年に姉妹園となる認定こども園「野あそび保育ささはら」を茅野市に開園。

園長ごあいさつ

 森のようちえんがこれまでにない特別で新しい幼児教育だと思っている人がいるかもしれませんが、それは少し間違ったとらえ方だといえるとおもいます。幼い子どもたちが成長をしていくのに自然の中での生活や活動が有効に機能するので子どもたちを連れ出しているだけです。
 幼児が成長するためには欠かせない大切なことがいくつかあります。その大切なものは一般的な幼稚園や保育園でも大切にしてきたことです。これまでの幼児教育の中で大切にしてきたことは森のようちえんでも同じなのです。
 親子関係を一般化して語ることはできません。それぞれの家庭は唯一の関係であるためです。親と子の間で巻き起こることは、そのとき、そのケース唯一のことです。常に新しいこととの出合いという言い方もできるかもしれません。子育てをワクワク期待に満ちた冒険と考えるか、つらく大変なことと考えるかは、当事者である親の気持ちの感じようによります。相手である子どもからすれば自身の成長のエネルギーをありのままに表に出しているにすぎません。
 これまでたくさんの子どもたちに出会えたことが私の宝です。子どもたちは私に多くのことを教えてくれました。子どもたちの成長を見守る機会に恵まれたことを心から感謝しています。子どもたちは私を一人の素の人間として見てくれます。私もそのとき飾らない自分がいることに気づかされます。私が子どもたちに影響しているのではなく、私がたくさんの影響を受けていることを感じますし、学ぶべきことは私にあることを思い知らされます。
 
(著作「森のようちえん的子育てのすすめ 年齢別アドバイスとQ&A」まえがきより)
 
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