まみコマNo.5「春をめしあがれ」
春をまるごと
春は芽吹きの季節。
みっけがある南信州では、 4月に満開の桜で新入園児を迎えたあと、 花も若葉も一斉にめぶきます。
長く寒い冬が終わり、 山も野原も川も、春のおとずれを大地ぜんぶでよろこんでいるようです。
そして、子どもたちは、からだ全体で春をまるごと感じます。 鮮やかで色とりどりの花や若葉を見て、 花をつんで香りをかいで、 ぬるんだ風を肌で感じて、 小鳥のさえずりを聞いて。 そして、五感といえば…味覚の春も大切です。
つくし、よもぎ、たんぽぽ、のびる、わらび。 子どもたちの大好きな春の野草ですね。
ふきのとう、たらのめ、こごみなどの本格的な山菜でなくても 春の食卓を豪華に彩ってくれることでしょう。
年中のT君は、お姉さんたちのおしゃべりを聞いて、 たんぽぽが食べてみたくなったんですね。
大きい子から小さい子へと自然に伝わること。 異年齢集団ならではのよさ、魅力でもあります。
お母さんが揚げてくれた「たんぽぽの天ぷら」味はどうだったかな?
―――これが、私たちの目指す保育です。