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保育資源の活用

 森のようちえんを行う際には地域の保育資源を活用します。保育資源とはその地域にある保育活動に生かすことのできる様々な資源のことで、例えば散歩にいい遊歩道や山道とか、ドングリやマツボックリが拾える森、水遊びや川遊びが出来るところ等、さまざまな要素の地理的保育資源が挙げられます。またお祭りや地域行事、その地域の伝統や昔話、伝説等も地域文化的な保育資源です。

 

 地域の人材や保護者の力は人材的保育資源です。お話の上手な人、音
楽や楽器の演奏者、自然のことを教えてくれる人等、たくさんの人たち
と連携して活動をつくります。季節や天候、四季の変化も環境的な保育
資源です。活動する地域の保育資源をたくさん発掘して、それらを森の
ようちえんの活動として生かします。

 

 みっけはこの夏も、市内で開催されている人形劇フェスタに出かけた
り、川遊びにも沢山出かけました。秋には農業高校と連携したジャガイモの収穫や稲刈りを行い、高校生のお兄さんお姉さんと兄弟のように交流しています。リンゴ農家でのリンゴ狩り、冬にはスキーの活動もあります。毎週のようにスキーをしている子どもたちは、ある意味スキー場のマスコット的存在になっているかもしれません。

 みっけの子ども達にとって飯田市周辺、南信州は彼らのふるさとです。現代版「うさぎおいし~♪」を体にしみ込ませてあげたいと思います。自分が生まれ育ったふるさとが思い出深く感じられる子であること。ふるさとを愛し、ふるさとから愛されて育ってほしいと願っています。

 

 日本全国の森のようちえんのある各地域にも、まだ発見されていない
素晴らしい保育資源があるはずです。それらを発見し子どもたちに提
供しましょう。子どもたちが生まれ育つその地域の宝を発見し直接体験

し、地域の魅力を子どもたちが感じてくれることが私の願いでもありま
す。森のようちえんはその地域の良さを子ども達に知らせる絶好の活動
です。その土地の風土から生まれたたくさんの地域の魅力や文化、歴
史、人の知恵、美しい風景や季節の移り変わりを子どもと一緒に私たち
も体験し知っていきましょう。森のようちえんという活動は単なる子育てにとどまることなく、地域を再発見し、地域を蘇らせる活動にも繋がっていると思っています。

2018/08/14

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